殺人狂時代ユリエ(文庫)

 アメリカを放浪するジャズ・ピアニスト阿波地明は、西部の田舎町の留置場にいた。その時突然、近郊のドライブ・インでショット・ガン乱射事件が起こった。多数の死傷者の中に、十三歳の日本人少女が失神していた。一年後、帰国し歌手としてデビューした少女、ユリエの周辺に、そして、TV視聴者の間に、奇怪な事件が続出する。

 美少女歌手・ユリエに何が起こったか? 破滅への序曲を奏で、日本列島を侵蝕する、理由なき大量虐殺と集団自殺。現代の狂気を、鮮烈なイメージと筆力で照射する、戦慄のニュー・オカルト・サスペンス! 書き下ろし作品。第2回横溝正史賞受賞作。

1982年3月25日発売
角川文庫