悪魔の祝祭 ゴリラの首の懸賞金 下(文庫)

 ゴリラは生きていた。10万人を虐殺し、革命 に倒されたカンバ共和国の“地獄の総統”カノン は、絶世の美女といわれる第二夫人ナミキと共に、 夫人の母国・日本へひそかに脱出していた。カノ ンの背後で、彼の再起を画策する日本商社、そし てナミキの父で政財界の黒幕・神野大全。他方で は、カンバ革命の女戦士バタフライと日本人の参 謀マキタの恋愛、TVの視聴率請負人を自負する 一発屋の潜行があった。

 歌謡界のヒットメーカーNO.1、阿久悠が活 劇小説で衝撃のデビュー。血と性と暴力!! 混 血の女テロリスト、さまざまな日本人の謀略プロ フェッショナルが暗躍する、スリル、サスペンス、 エロチシズム横溢の超大型スケールの活劇小説。スポーツニッポンで1977年3月~12月31日まで連載。

1981年6月25日発売
角川文庫(「ゴリラの首の懸賞金 下」改題)